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あらためてテッペン目指して頑張ろうじゃない!『実話ドキュメント』(平成23年8月)

  • 執筆者の写真: 横山孝平
    横山孝平
  • 8月13日
  • 読了時間: 7分

更新日:8月14日


 日本の歴史の中には「その時歴史が動いた」って瞬間がいろいろあった。

 

 徳川組全国制覇時代の泰平を打ち破った、アメちゃんの黒船が攻めて来たときだったり、利権に固執する幹部に反旗を飜した若い者たちの叛乱は、2・26事件とか5・15事件とかいわれて語り継がれている。その後は、いろいろな圧力や悪い状況が重なるなか、こっちが真珠湾へカチコミかけたときもそうだろう。それはいっときの状況を好転させたけど、最後は原爆を2発も撃ち込まれてしまってオジャン。まさに「歴史が動いた」ときだった。それを期に日本は180度の価値の転換をさせられたんだけど、まさかそれが60年以上ものあいだ、アメちゃんの舎弟のままつづくとはね…。


 結局、アメ兄のいわれるままにひとつひとつ日本らしさが失われていってる感じだ。


 日本らしさがどうもお嫌いのようすだった、社会党の眉毛の村山のおっさんが総理のときに「阪神大震災」がおきた。村山のおっさんたちの嫌いな自衛隊が出動しちまうと、若い者にしめしがつかねぇと右往左往しているうちに被害が拡大したんだよな。そしてこんどは、村山のはるか先輩の女親分だった、市川房枝姐御の下足番やってた菅直人が総理大臣のときに「東日本大震災」だ。べつにオカルト的なことをいうつもりはねぇけど、神様も酷なことをするねぇ。


 戦争を知らないオイラが、戦場のようだなんて言葉をつかっちゃいけねぇとも思うけど、津波に襲われて色のなくなっちまった世界は、それを想像させるに十分でボウゼンとしたね。


 将来、過去を振り返ったときに間違いなく「その時歴史が動いた」という3月11日になるはずだ。東北の人たちはこれから精神的にキツくなってくるだろうけど、あらためて、テッペン目指して頑張ろうじゃない!


 ちょっと、前ふりが長くなったけどオイラ桜小僧です。これまでここにいた兄貴が、ちょっと旅に出るっていうもんでオイラにお鉢がまわってきた。重い盃だと受けとめて「小僧のたわごと」を一生懸命書かせてもらいます。以後、お見知りおきを!


想定外の想定ってなによ?


 東日本を襲った大震災から2ヶ月半が経過した。都内にいてもいろいろなストレスを感じ始めている今日この頃、被災地の人々はまだまだキツイ思いしてんだろうな? 震災直後から被災者は懸命に頑張り、被災地から遠く離れたヤツらも避難所で大変な思いをしている人々を思えばと、非常時に日本人の美しい心持ちが発揮されている。胸が熱くなるぜ。まだまだ日本も捨てたもんじゃねぇなと思う。


 百年に一度かも、千年に一度かもしれねぇけれど、その時は今なんだよな…。しかし、避難所の生活がこれからも続くと思うと、精神的なケアも必要になってくるんだろう。とにかく力をあわせてのりきるしかねぇな。


 国民は前向きに頑張ってんだから、菅ちゃん、頼むから足引っ張んねぇでくれよ!  復興は、国民の力でなんとでもなるけど、それも福島の原発の問題が収束しねぇ限り始まんねぇんだよ。企業舎弟の東電が土下座しても何もかわりゃしねぇ。それどころか、一緒になって「ウソ」や「ごまかし」カマしてたんじゃ、放射能浴びる前に「めまい」してくるぜ。無計画な「計画停電」ってネタか? 確かに地震だけだったら、福島原発もこれほどの被害にはならなかった。でも「津波」は「想定外」だったっていうけど、その想定の基準ってなんだったんだ? たしかに、オイラの人生も「想定外」だけどさ。想定では今ごろ٥صちゃんのイスにすわってたはずだったんだけど…。


 オイラの話は置いといて、いま考えると菅ちゃんたちの組織がテッペンとってから、そりゃ恐ろしいことが行われてたんだと改めて思ったよ。あの白いスーツの衿を立てて颯爽と登場した元グラビア台湾代表のレンホウ姐さんたちがやってた「事業仕分け」ってやつなんかがそうだ。姐さん「名言」吐いてたよな。「1番じゃなきゃだめ? 2番でいいじゃない」って。でもさ、姐さんも選挙でてっぺんとったから、国会内で派手な服着て雑誌のグラビアモデルもできたんだろ?


 そりゃ、最初から2番で良けりゃ1番になれなかったって無用な劣等感は生まれないかもしれねぇけど、テッペンに立つ喜びを味わうこともできなくなる。そっちのほうが大問題だと思うけどな。テッペン目指して頑張った結果の2番と、最初から2番でいいっつーのはまったく違うんだよ。お手々つないで仲良くゴールできる社会だったらヤクザもいなくなるか?


 もう一つ、いま考えるとマジでやばいことがやられてたんだなって思うよ。震災後にあの姐さんこんどは青い防災服の衿を立てて登場してヒンシュクをかってたけど「事業仕分け」のときにこういったんだ。「百年に一度あるかないかという災害に、予算をつける必要はない」って。


 その途端に百年に一度の大震災だ。この発言に、地震一家総本部も黙ってられなかったんじゃねぇか。ふつう「あんな一家は、百年に一度も攻めて来ねぇから、道具なんか用意する必要ねぇ」って公言したら、1時間後に何カ所もカチコまれるぜ。そしたらなにか? 避難所で生活すんのか? 2番で良いから道具もいらねぇっていってる組が2番でいられるはずがない。マトにかけらたら一巻の終わり。おまんまの食い上げだぜ!? もっともアメ兄1番、企業舎弟の日本は2番、三時のおやつは文明堂(古っ!)ってやってりゃ安泰だと思ってる、貧乏くさい考えから抜け出さないことには始まらないかもしれねぇけれど…。


 とにかく百年に一度の非常事態のまっただなかに生きてるわけで、政治屋さんもオイラたちも、なにが出来るかって真剣に考えなきゃイカンって、マジで思うぜ。「遺憾です」じゃぁすまねぇ話だ。


尊い命の物語


 なにが出来るかって、考えたときに忘れちゃならねぇ尊い命の物語がこの震災でいくつもあったな。

「津波がきます、高台へ非難して下さい」と、南三陸町役場で避難を呼びかけていた若い女性がそのまま津波にのまれて亡くなった。間近に結婚をひかえていたらしいね。


 住民を避難させたあと、目前に迫った津波になすすべなく、両手を拡げてそれを止めようとした姿のまま波にのまれた警察官もいた。


 地震鎮めの読経をあげるその姿のまま流された僧侶。


 無名の人々が自分のやるべきことをまっとうしてくれたんだ。語りつがなきゃならねぇ物語だな。


 そして福島原発じゃ、過酷な状況のなか命をかえりみない男たちが、日夜ふんばっている。この男たちは、政治家でも東電のエリートでもねぇ。いま、この男たちがケツ割って引き上げたら福島どころか日本が終わっちまう。まあ、反原発でデモ行進するのも否定しねぇが、この男たちの苦労も考えるべきだぜ。


 核を持つ国が核を持たない国に対し、エネルギー政策の一環として与えた原子力発電。オイラはこの力が軍事力に転用できるんじゃねぇかと思ってたけど、現実はそうは問屋が卸さないらしい。アメ兄の監視はしたたかで、噂じゃ首相官邸にもアメ兄の枝の事務所があるとかないとかいわれてんじゃん…。


 原爆を2発も打ち込んで、被爆した日本人たちがどうやって死んでゆくかデータをとっていたアメ兄だ、そう簡単におなじ道具をもたせてくれるはずもねぇ。どうやら、福島原発の大半の機械ははアメ兄の企業舎弟が作っていて、日本じゃ開けちゃならねぇ「タマテバコ…」のブラックボックスってのもあるっていうじゃねえか。


 世界唯一の被爆国という「トラウマ」があって日本人は放射能の恐ろしさに敏感だ。でもこうやって事実が明らかになってくると、結局はいまだに原爆撃ちこんだアメ兄のいいなりのまま、なにもできやしねぇんだ。しかも、放射性廃棄物の処理施設なんて、現実には無いも同然。オイラでいえば「トイレのない家」に住んでるようなもんだ。いまどき留置場だって一室に一個、便所は付いてるぜ。「用便ねがいま~す」なんて時代はもう終わってんだよ。


 今回は震災だったけど、これがシナ組や金一家からの攻撃だったらどうなっちゃうのかと思うよ。同時に何カ所もの原発にカチコミかけられたら、どうすんの?


 自衛隊は、懸命に復興支援活動に従事してくれているけど、本来それは二番目の役目であって、最初にあげられるのは国の防衛だろ。けっこういい道具は持ってんだけどね。使っちゃいけねぇって、綱領に書かれてんだよ。


 やっぱこんな非常事態だからさぁ、もういっぺんその綱領も見直したほうがいいと思うぜ。古い服はいつか着れなくなっちまうんだから…。

「あき菅はクズカゴへ」ともいうじゃねぇか。ん? この場合は「&خ」か? 


 これからのエネルギーをどうするかってのもあるし、海に囲まれた地震国の「宿命」ってのもある。


 やっぱ、2番じゃなくて、てっぺん目指してみんなでガンバろうじゃない! じゃねぇと、みんなを守ろうとして死んでった人たちに申し訳がたたねえよ。 

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