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群雄割拠ってかんじだけど…『実話ドキュメント』(平成25年1月)

  • 執筆者の写真: 横山孝平
    横山孝平
  • 8月19日
  • 読了時間: 5分

群雄割拠ってかんじだけど…


 けっして良い方向にいくとはかぎらねェけど、なんか政治が動き出すって感じだな。


 関西じゃ「維新」っていう右翼の専売特許だった言葉を看板にして、知事だったか市長だったかわからねェけど、橋下っていうイケイケが若い衆をけっこう集めて吠えてるよな。


 関東じゃ、東京一家の石原親分が当代を跡目に譲って、新しい組織を作るって? まぁこっちは老人主体みてェだけど、それなりに勢いはありそうだ。新大学設立認可の一件で、すっかり立場をなくしちまった「迷走ババァ」の田中末期ー、失礼、マッキーは「暴走老人」なんてバカにしてたけど…。解散しちまったいまじゃ、文部科学大臣としての仕事は、新大学にケチつけただけになっちまったな。まあ、面白い言葉だから使わせてもらうけど…。


 暴走老人が「新しい組織を作って国政へ行く」って、記者会見したのは10月25日のこと。いま考えると絶妙のタイミングだったよな。自民一家の安倍ちゃんが、総裁になって一ヶ月、野田っちへの追い込みも激しくなって来たときだった。


 例の「近いうちって、いつだよ?」ってやつだ。オイラも、キャバクラのオネェちゃんをデートに誘うんだけど、いつも「近いうちにねッ」て言われまくってたんで、その意味を調べるために辞書を買ったんだ。『広辞苑』だぜ~。そしたらあれだ、「時間のへだたりが小さい」ってしか書いてねェ。


 あんな分厚いもの買って帰って、虫眼鏡使って調べてもそれしか書いてねェ。詐欺じゃねェのか? 時間のへだたりってなんだよ…。時間なんて、感じ方によっちゃ短くも長くもなるだろうよ。キャバの60分なんてアッという間だぞ。延長した時間なんてもっと早く過ぎるぞ! ナメんなよ! 逆に兄貴にヤキ入れられてる時なんて、3分でも永遠に感じるぞ。イラッとしたから箱を捨ててやったぜ。


 ワイルドだろ~。辞書はもったいないから枕にしてやってるぜ~。で、なにが言いたいかっていうと、野田っちが、自民一家の前の親方だった谷ガッキーと、「近いうち」って約束した8月から2ヶ月半が過ぎてるってことだ。これには、イケイケ橋下も石原親分もヤキモキしてたんだろうな。


 やっと、この前の安倍ちゃんと野田っちの公開掛けあいで「じゃあ、11月16日に解散しますよ」って野田っちが涙目で言ったことで、やっといろいろなものが動き出したって感じだ。しかしあの掛けあいも、ガキのケンカみたいなもんだったな。「おい解散しろよ」「そっちが約束守ってくれたら解散するよ」「そんな約束いま出来ねェよ」「じゃぁ解散しねェよ」

「いいからやめろよ!」「わかったよ、じゃぁ明後日解散してやるよ!」って、いままでの国会での議論はなんだったんだよ。べつにハジキ突きつけて脅してるとか、責任とって指詰めろとか、そんな緊迫したもんじゃなくて、交互にマイクに向かってやってやがるんだぜ。こんなんだったら、プロレスのマイクパフォーマンスのほうが、はるかにおもしれェな。


 まあこれでやっと、停滞している政治の状況が動き出すな。良いほうに転ぶとは言い切れねェところが、いまの政治屋さんのレベルを象徴してるところなんだろうけどよ。


 たとえば、石原親分の跡目をとってやろうと動き出してた、そのまんま東なんて、解散が決まったら、今度は東京の選挙区から衆議院に立候補するってはじまったんだろ。おい、都知事でやらなきゃならねェことがあるから、立候補するつもりだったんじゃねェのかよ。まぁ芸能人が「ふるさと大使」みたいのやって、地元をPRするようなことした宮崎みたいに、東京もされちまったら、ヤバいなとは思ってたけどよ。しかし国会議員ってのは、そんなにオイシイのかね。


 そんな、国会議員の節操の無さを見るのは、バラエティー番組より面白いな。民主会にいたら次の選挙に勝てないだろうって思うヤツは、平気で会を裏切って辞めていく。盃もらって大臣になったヤツも平気でそんなことするんだぜ。カシラのいる部屋の前で、盃を返しに来た議員にむかって、オンナが「考え直してっ! 一緒に頑張りましょう!」って、やってたのには大笑いしたな。普通は反目にまわる奴はタマ殺るもんじゃねェの。そのままヤリはじめれば、けっこう売れるAVにはなったかもしれねェけど。止めに入った田中(迷走ババアじゃない)美絵子ってのは、昔オッパイ出して芝居なんかしてたんだろ。なんかどうでもよくなっちまうぜ。


 そんなのがニュースで垂れ流されちまってる一方では『アウトレイジ』じゃねェけど、全員悪人って感じのオッサンたちが大同団結だ。

 石原親分は、東京一家から「太陽の季節」じゃなくて「太陽の党」ってのを作った。ちょっとベタな振りだったか。慎太郎カットで芥川賞なんて、もう知らない人ばかりだよな。その太陽…には、前に自民一家を割って出た「立ち枯れ老人」失礼、「立ち上がれ日本」の連中も合流した。まあ実力だけは、どこにも負けねェかもな。安倍ちゃんだって、ここの平沼爺あたりは、自民党にそれなりの座布団を用意して戻って欲しかったってウワサ聞いてるぜ。


 その暴走石原「太陽…」とイケイケ橋下「維新」が合流したってな。旧車會と新興暴走族の合体みたいなもんか?勢いだけは大したもんだ。


 当代が石原で代行が橋下、カシラが大阪府知事だって。アノ府知事は、むかし日本の黒幕っていわれた人の運転手だったんだろ? 平沼爺は国会議員団の団長だ。民主会、自民一家、維新…、たしかにオモシロイことにはなりそうだ。原発をのぞいて、大体の政策は一致したとかいってたな。憲法とか防衛とか、今までの既成の政党が出来なかったことに斬り込んだりすりゃ画期的だな。


 いっぽうで、今回ほど引退者が多い解散もないじゃねェか。「老兵は死なず、ただ消え去るのみ」と言ったのは、民主党の黄門様なんて言われてた爺さんだ。すでに老害をまきちらしまくってたけどな。辞めてく爺さんたちにももっと言いたいことはあるが、今回、自ら身を引く決断をした勇気にこっちも仁義だけは通させてもらうか。ごくろうさんでした!


 今年の終わりには、新しい政治体制と政治家たちによって、また日本が動き出すことになる。その前に、オイラたちがそれをする人たちを選ぶってことだ。たまには、アタマ使って選挙ってものを考えてみようじゃない!

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