そっちこそ使用者責任でパクるぞ!『実話ドキュメント』(平成24年2月)
- 横山孝平
- 8月14日
- 読了時間: 7分
さまざまな歴史、そして恩讐までをも乗り越えて親分は決断する。長い歴史の中で、いまこの時の決断が未来を作ってくんだろうな。そんなドラマチックな出来事が沖縄であったけど、政治の世界は、ナンも決断できねェドジョウ野田っちが、もう身体の半分以上を泥の中に隠して、時の過ぎ去るのを眺めていやがる。泥の中じゃなにも見えねェと思うけどな…。ささっと決断して、タメにならねェヤツは、破門でも絶縁でもいいから状まわしやがれってんだ!
国の安全を一手に引き受ける防衛省のそのトップが、沖縄の子分の巻き起こした問題をきっかけにして、反目の連中から追い込みかけられてる。子分の酒の席でのひとことが命取りになっちまったようだ。まあ、この話もウラがあるんで、この子分ばかりを責めるワケにもいかねェが、真相はこうだ。
この子分は、防衛省が見てる沖縄のシマの問題を担当してた。ある日、子分の呼びかけで沖縄にいる新聞各社の記者が集まって、メシを食ってたそうだ。沖縄だから泡盛もつきものだ。そこで、ちょっとばかり酔っぱらっちまったこの子分が口を滑らしちまったわけだ。
アメちゃんの基地を移転する場所の環境がどう変わっちまうか、記者をはじめ沖縄県民は気が気じゃねぇってんで、ある記者が、「防衛省はその変化の調査評価の書面を沖縄県にいつ出すか」と、聞いたんだ。するとこの子分は「これから犯す前に、犯しますよ」と言いますか? だって。まあ、カチ込みかける前に「いまから行きます」って相手の組に電話かけるバカもいねェけど、こんな時は「いつ出すかは俺が決める」って、言やぁいいのによ。よりによって「犯す」とはね…。
このメシ食い会は、オフレコ(記録や公表をしないこと)で行われたらしいけど、沖縄の主力紙の記者がアタマにきちまって「オフレコだったんだけれど、重要な問題なんで!」と、新聞に書いちまったわけだ。子分にも書く前に伝えたらしいけどな。これがスジ通した行為か、そうじゃねェかってのは、ちょっとワカらねェが…。オイラも人のあげ足取ってメシ食ってるけど、これは記者さんも「オフレコ」ってのは、守るべきじゃなかったかとも思う。
まあ、今回のこれは、沖縄の怒りとして、素直に子分にぶつけられた。
なんせ沖縄自体が何十年もアメちゃんに犯され続けてるようなもんなんだからな。
子分の言い訳もパッとしねェ。「犯す前に…」とは言っていない。「ヤル前にヤルとは言わない」という意味で言っただんと。「ヤル」ってだけで反応しちまうオイラも異常なのか? 心の片隅にちょっとでも、沖縄の女性や子どもたちが、アメちゃんのアタマの軽い兵隊にレイプされちまった事件とかに思いをよせることが出来ていれば、こんな言葉はつかえねェはずだけどな…。
なにより、民主会が当代とったとき、この基地建設は最低でも沖縄県外にってことを沖縄県民に約束してた。いまとなっちゃ、鳩ポッポと菅ちゃんのダマシだったことが明らかになったけど、ドジョウ野田っちは、まるでそんなダマシなんてなかったかのように、アメちゃんの基地をまた新たに作ろうとしてるワケだ。まあ、貸しジマってのは現実にあるけど、その島の維持はオイラたちの税金で運営されるんだぜ。
役人ってのは、オイラたちの税金でメシ食ってるわけだろ? 本当のこと全部言えとはいわねェが、ウソはついて欲しくねェな。野田っちにしても、この子分に民主会の信用を失墜させられたんだ、こいつの更迭だけじゃなく、舎弟の一川って防衛大臣も、使用者責任で絶縁しなきゃスジが通らねェんじゃねえか?
そうすると、野田っちの使用者責任問題にもなって、また追い込まれちまうな。
大臣も芸人みたいに楽しませろよ!
沖縄が戦後どれだけアメちゃんに苦しめられてきたか…。酒やドラッグで酔っぱらっちまったアメちゃんの兵隊が、車を運転していて沖縄の人をどれだけ轢き殺したか…。朝鮮やベトナムでの勝てねェ戦争や、イラクでの自爆テロに金玉縮み上がっちまったそのウップンを晴らすためだけに、どれだけの女性がレイプされたことか…。政治家ってのは、そんな人間の痛みが、ちっともわかんねェんだよな。お勉強は出来るんだろうけどよ。
野田っちの舎弟・一川防衛大臣が、子分の失態を反目の連中に国会で追及されてるとき、こいつ自身もまたオトボケかましちまった。
国会の掛け合いで追い込まれたた質問は、16年前の沖縄で起きた事件のことだった。いたましい事件だった…。アメちゃんの兵隊が、なにを血迷ったか12歳の小学生の女の子を3人で代わる代わるレイプしちまった事件だ。
犯人は捕まったけど、アメちゃんとの協定で日本の法律じゃ裁くことも出来ない屈辱的な結末だった。なんで日本じゃ裁けないかって? 優秀な兵隊が、黄色いおサルさんたちの法律で裁かれてたまるかって、アメちゃんには、差別とか偏見の感情があるからに決まってるじゃねェか。
で、この事件を「知ってるか?」と自衛隊出身の佐藤・ヒゲの隊長・正久議員が質問したんだ。するとこの一川っておっさんは、なにひとつ明確なことを言えなかった。言えなかったんじゃねェな、知らなかったんだ。知らねェくせに、子分を沖縄に送りこんでたんだ。こんな奴の手下だから「犯す」なんてことも平気で言えちまうってところなんだろう。
そういえばこのおっさん、ちょっと前もとんでもねェことしてたな。ブータンの国王が国賓として日本に来てたときだ。天皇陛下が主催される宮中晩餐会をスッポかしやがった。その時になにやってかというと、仲間の金集めパーティーでスピーチしてた。「こっちのほうが大事」だってよ。もうチンピラだな。どんな価値観してんのか、アタマ割って見てみてェもんだ。
笑っちまったのは、またまたヒゲの隊長の国会での質問だった。「ブータン国王のお名前を知ってますか?」と聞かれたおっさんは「……」、キョトンとしてたってよ。なるほど、アタマ割る必要はなさそうだ。カラっぽだろ!?
しかし最近の国会、予算委員会ってのは、クイズコーナーばかりだな。それもちゃんと答えられねェ回答者が勢揃いだ。これからは答え間違ったら、白い粉かぶるとかやったほうがいいぜ。ましてやこっちはNHKに払いたくもねェカネ払ってんだ。すこしは楽しませてみろよ!
芸人さんには「笑わせても笑われるなって」って格言があるらしいけど、まあ、国会議員じゃ「笑い者」くらいにしかならねェと思うけど…。
この一川っておっさんが辞めねェかぎり、沖縄は基地移転先の環境評価なんて受けとるはずもねェだろうし、野田っちも早晩タマとられちまうだろう。
沖縄にそっぽを向かれ、アメちゃんには追い込みかけられるってか? その前に早いとこ、このオッサン絶縁しちまえよ!
それともあれか? 鳩ぽっぽみたいに「トラスト・ミー」(私を信じて)って、またオバマに泣き入れるか? どこまでいってもアメちゃんに犯られっぱなしだな!
こっちは言う前に本当にやっちまったか?
話は変わるが、アメちゃんなんか屁でもねェ、って誇るべきスポーツが日本にもある。柔道だ。筋肉モリモリで脳味噌カラッポの大男を、体型でははるかに劣る日本人が華麗に投げ飛ばす。「柔よく剛を制す」ってヤツだな。技が決まれば日本語で「一本」。世界大会でも公式に「IPPONN」だ。日本のお家芸だな。
しかしこの世界でも「犯す、犯さない」の話がでてきちまった。柔道日本が世界の笑いものになっちまったぜ。
柔道でオリンピック代表になり、2度の大会で金メダルを獲った男は、その実績をかわれて指導者になった。しかし、その末路は哀れなもんになっちまったって、小説にもならねェ情けねェ話だ。出身県の県民栄誉賞も剥奪されちまったらしいな。
未成年の女子大生、しかも教え子に酒を飲ませて○○○しちまうって、こいつの脳味噌も筋肉でできてたのか? さすがに「ベッドで寝技の練習してました」とは言わなかったが、正々堂々とクドいたうえの寝技で一本ってわけでもねェようだし…。
学校側の会見じゃ、被害に遭った女生徒の人数は答えられませんって、答えてた。ってことは…。
まあ、これには被害者もいれば、こいつの女房、子どももいるから、下品なモノ言いはこれくらいにするけど、ひどい話だぜ。
こいつは、合意の上だとかなんだとか言ってるようだが、未成年者に酒飲ませてる時点でアウト。指導者として失格だろ。オイラが甘い言葉でキャバ嬢を酔わせちまうのとはわけが違うんだな…。これからどうするよ?
ヒットマンとして雇ってやってもいいけど、寝技や絞め技じゃ相手のタマ獲るのも時間がかかってしょうがねぇしな。タマ除けくらいならなんとかなるか? 筋肉で銃弾を跳ね返したりしてな…。
まあ、だけど日本はいちおう法治国家ってことになってる。容疑者でも、判決が出るまでは推定無罪ってことで、ここはオイラの得意技「上げ足取り」で有効! くらいにしといてやるか…。