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ヤラれる前にヤッちまうのが本筋だろ!?『実話ドキュメント』(平成24年6月)

  • 執筆者の写真: 横山孝平
    横山孝平
  • 8月14日
  • 読了時間: 5分

 北朝鮮の金一家の長男が、病死が暗殺かしらねェけどコロっと逝っちまったんで、ゴタゴタするかと思ってたら、けっこうすんなりと弟が三代目を襲名することになった。後見人たちも頑張ったんだろう、三代目は党そして軍と盃直しを終えて名実ともに三代目の総長になった。まぁ、反旗を翻して失敗したら、逆にタマ殺られちまうことは目に見えてるんで、党や軍の美味しいところに居る連中は、現状維持って感じだったんだろう。エジプトとかギリシャあたりじゃ、フェイスブックやツイッターなんかで声をあげた民衆が勢いに乗って、使えねェトップを引きずり下ろしたりしたけどな。なんせ北朝鮮じゃ一般人がインターネットなんてできる環境がねェんだろ? みんなが電気使ったら停電しちまうってところだ。聞いた話じゃ、北朝鮮が民衆の現状をマスコミに見せるときにゃ、携帯電話屋においてあるサンプル(液晶のところに写真なんかが貼ってあるヤツ)みたいなもんを持たせて、自由に携帯も使えるような芝居させてるって話しも聞くぜ。笑っちまうようなことを、奴らはマジに考えてやってんだろうな。


 この三代目はまだ若いようだけど、いってみりゃ中国以外のまわりの国はぜんぶ反目だ。そんなんでまず一発カマシ入れときたかったんだろうな。世界に向けて、人口衛星ブチ上げますって予告した。もっともヤツらが人口衛星の技術なんかもってねェのは世界の誰もが知ってることだから、弾道ミサイル撃ちこまれるんだろうと警戒してたわけだ。しかもその方向は、こっちのシマうちだって言いやがる。それでも、どこに飛ぶかもわからねぇ、どこまで飛ぶかもわからねェってんで、韓国さんもアメちゃんも軍隊を出張らせてきたわけだ。


 日本も情報収集とミサイルを迎撃できるイージス艦を海に出し、地上ではPAC3っていう迎撃ミサイルを沖縄に配備した。どこに飛ぶかわからねぇから、東京にも置いといたって話は笑えるような笑えねぇ話だったけどな。


 このミサイル発射を巡っては、国連ってとこがまず違法だから止めなさいって声を上げた。でもよ、三代目金一家からすりゃ自分らの力を世界に見せつけんのが目的だろ?だから「ハイ止めます」なんてゼッタイ言うわけがねェ。そんなんで国連は、じゃアンタらにゃカネ貸さねェぞ! 食糧の支援もしねぇぞ! ってやろうとしてたんだけどな。親戚の中国が、まぁそこまで強く言わなくても…、なんて腰が引けちまったばっかりに、金一家も図に乗っちまったってわけだ。


 本来なら、金一家には国民をさらわれてるし、今回もシマ内にミサイルが撃ちこまれそうな日本が、リーダーシップをとって、掛け合いできるチャンスだったんだけどな。


 ホントは掛け合う前に、こっちにタマ向けて発射する準備してんだから、さきにこっちからロケットの発射台にカチ込むってのが負けねぇための常道だろ? 違うか?おおっぴらにそれを言うだけでもかなり影響力あったと思うけどな。


 まぁ、悲しいかな、いまの日本はアメちゃんが作った綱領を押しつけられたままで、さきに仕掛けることができねェんだが、これを契機に「アメちゃんよ、ヤラれる前にヤッちまえる綱領に変えるぜ!」って話だって、できたはずだよな。


 逆に、本気でアジアの平和共存っていうなら中国に掛け合うとかな。とにかく一番の危機が日本に迫ってんだから、主導権握って働きかけんのが本スジってもんだろ。それが、アメちゃんと、韓国と中国の話し合いで進んじまったら、なんの意味もねェよ。笑われるだけだぜ。


 野田っちは、税金ってカスリ上げるのに一生懸命になってるだけで、政治がまずはじめにやらなきゃいけねェ、国民の生命・安全・財産を守ることなんてそっちのけなんだ。その安全を保障する防衛の責任者は、ここでなんどもマトにしてるけど、田中真紀子のダンナだ。自民一家の追い込みにゃ、しどろもどろになっちまうし、迎撃ミサイルと潜水艦なんかを見つける戦闘機の区別もつかねぇダンナだ。側近の幹部が慌てて発言を否定してたけど、あのダンナは「なんの意味かわかりましぇ~ん」って顔してたぜ。それを野田っちは、「素人だからこそ、わかることがある」なんてフォローしてたけど、オイラたちは素人に命預けた憶えはねぇぞ! トーシロはすっこんでろ! って感じだぜ、まったく。


 最終的には、金一家三代目の野望は「失敗」に終わった。2分間だけ空飛んだらしいな。ミサイルの管制センターっていわれるところの映像を見た瞬間、これはどっかにゼッタイ途中で落っこちるぜ!? って思ったのはオイラだけじゃねェと思う。だってよ、携帯電話のオモチャの話じゃねェけど、それこそ電気屋に並んでるパソコンのモニターが置いてあるだけだったぜ。配線もキーボードも見あたらねェ。ムショでパソコン教えてくれる設備のほうが100倍スゲェな。それより、なんでみんな白衣着てたんだ? なんかイメージがあったのかね。


 でもそれも、あんまり笑ってられねぇ。日本はそのミサイル発射の確認について、アメちゃんや韓国より後手を踏んだ。なんせヤツらがミサイル発射を確認して、落ちた場所も特定してんのに、田中真紀子のダンナが責任者の防衛省は発射の事実も確認してなかったんだ。発射してから30分以上空白の時間があったんだぜ。まぁ途中で落ちちまったからいいようなものの、本当に飛んできてたらって思うとゾッとするな。


 韓国やアメちゃんは、さっそくミサイルの破片を捜索して金一家の技術レベルを検証しようとしてる。ところがこっちは、また税金のカスリの話と、自民一家の追い込みに逆戻りしちまった。野田っちたちのアタマは平和すぎてボケちまってるな。


 事務所には24時間、若いモンが待機して、監視カメラとにらめっこしながら、いつでも戦闘態勢に入れるってのがまず基本だ。事務所の前を2回通り過ぎるヤツには「どちらさんですか」って声かけてな。『ヤ○ザに学ぶ危機管理』とか、そんな本をダンナに買ってやって読ませてやれよ。まずアンタが読めよ、なぁ野田っち!

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